ことじ物語-エピローグ-

《高いところから立ち並ぶ屋根をみていると、どこの家も皆平穏にその日一日を暮らしている

ように見えるけんど、ひとたびその屋根を取り去ってみると個々の家々には大なり小なりの

喜びや悩み、笑いや涙があるもんさぁー》

ことじお祖母ちゃんの言葉通りに、個々の家々にはその家なりの歴史やドラマが隠れている

ものです。この《ことじ物語》は、私の伯母や曽祖父の弟子職人である《宮川のおじちゃん》か

ら私が聞いた大正・昭和の土屋華章の逸話などをまとめたものです。時は流れ、曽祖父母や

祖父の時代の土屋華章や水晶の歴史を体験した方々が僅かになっていく中で、一度文章に

して纏めておきたいお話としてお恥ずかしながらブログでのご紹介となりました。

どこの家庭にも残されている他愛もない昔話に長い間お付き合い頂きました皆様、本当に

ありがとうございました。完全なる《内輪受け》の内容ではございましたが、思いがけない方が

思いがけないところでお読み頂いていたりして、今更ながらWEBの凄さを実感しております。

今年夏、弟・隆に女の子が生まれました。土屋家にとっては待望の内孫誕生です。名前は曽

祖父・孝の職人名でもある《華章》からとって《華》。その華が大人になってこのブログを読んで

くれた時(それまでこのブログが残っていればの話ですが)『ウチにも昔こんな歴史があったの

ね』と思ってくれたら御の字です。まだ幼い華ちゃんが、土屋華章の《華》となるのか、《琴柱》

となるのか,それとも土屋の弦を奏でる《奏楽者》となったりして!・・・・・伯母の私としては、

《華》となってお嫁にでてほしいものですが・・・ってまだ話がはやすぎますかねぇー?(笑)

ではでは皆様お元気で!たまにはこのブログもまた覗いてみてくださいね。

だって・・・

実は次回もう一話の番外編!?・・・・って、あんたまだ書くんかい??

お話はいきなり戦国時代にさかのぼります。題して《土屋華章のご先祖さま》。ひょえぇ~懲り

ないアオちゃんなのでした。ご興味のある方は(ある訳ないか??)お時間のある時にでも読

んでね。フフフ!お楽しみに!                             アオちゃん